上海研修レポート vol.1
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24.07.01
先日、会社を臨時休業させていただき、社員一同で海外研修へ行ってきました。
行き先は、発展途上中の中国、上海です。
中国は人口13億人超の世界最大人口の国です。
中国の首都は北京ですが、経済発展が顕著なのは上海ではないでしょうか。
そんな発展途上のパワーがみなぎる商業の街、上海についてスタップがそれぞれレポートします。
今回のテーマは、旧フランス租界の街並を再現した「新天地」について。
新天地は、1920~30年代に建てられた「石庫門住宅」と呼ばれる集合住宅を修復し、最新のレストラン・ファッション・カルチャー等の店舗が集約した再開発商業エリアです。
敷地面積約3万㎡に店舗が100店舗以上!
とても活気のある街でした。
石庫門住宅は、中国様式と欧風様式との融合的建物で、石の門枠があり、レンガ使いや西洋風の彫刻装飾が目立ちます。
また狭い土地を有効に使うため、壁を共用するタウンハウス方式(長屋のようなもの)で建築されています。
これは呉服町通りの建物に似ています。
静岡の街中の建物も隣の建物と壁は共用です。
日本の商業店舗は、個々の特徴が外装にも表現されていますが、新天地の建物はほぼ統一されていて、とてもキレイです。
ゴミ箱まで建物と一体化しています。
このような徹底した街づくりは、そのエリアの特徴がわかりやすく、観光客を呼び込むにはとても有効的だと思います。
また、店舗づくりで見習いたいところがこちら。
店舗が何軒か連なっているのですが、外装・内装はすべて同じ。
個人の方は初めてお店を持つ場合、店舗づくりの資金がかなり高いハードル。
このように、貸し手側ですぐに営業可能な外装・内装を用意し、あとは商品を並べるだけの状態にして貸せれば、地元で頑張っている個人事業主さんや若手クリエーターさんなどの「おもしろい」テナント付けが可能です。
また万一、退去してしまっても内装があればすぐに次の借り手が見つかるでしょう。
そして、一番ステキだなぁと思ったところがこちら。
テラス席の多さです!
新天地に限らず、雰囲気の良いエリアには必ずと言っていいほどテラス席のあるレストランやカフェ、バーがありました。
天候が良かったせいもあり、テラス席で雰囲気のある建物を眺めながらに飲むワインは格別においしく感じました。
店舗の内装にこだわるのもすばらしいことですが、街並を利用して店舗の雰囲気づくりをしてみるのも、良い手法だと思います。
日本では(まして静岡では)、テラスがある店舗はほどんどありません。
道路法の関係もあるのだと思いますが、ぜひ常磐公園前のお店なんかはテラス席を設けてほしいものです。
さて、新天地のレポートはこれまで。
個人的に今回の上海旅行で一番驚いたことをお話します。
それは、足場。
竹です!!!
見ているだけでコワイですが、実際に中国人の建築現場の方はこの上に乗って作業していらっしゃいました!
湿度が多い中国では鉄製のものは錆びてしまうとのことですが、竹を利用する一番のメリットは安価で軽量であることでしょう。
発展途上中の中国では、至るところで高層ビルが建設中です。
それを急ピッチでつくり上げるには、安価で運びやすい竹が選ばれるようです。
あるサイトの説明文には、「万一足場が崩れても軽量の竹なら大した事故にならない」なんてことも書いてありました。
足場は絶対崩れちゃダメだと思うのですが...。
というわけで、とても刺激的な研修になりました。
上海にいると、「アジア」というよりは「ヨーロッパ」にいるような街並が多く、かなり近代的でした。
すでに日本の商業パワーは中国に負けているのでは?と感じさせるくらいです。
数年後、発展途上を遂げた上海がどのように変化しているか、また訪れて見てみたいです。
- 上海研修レポート vol.2 11.11.10
- 上海研修レポート vol.3 11.11.19